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2025年05月09日 [からだのこと]

陰謀論と報復的心理

お疲れ様です。院長です。

5月9日の金曜日でございます。

何でも今日は「アイスクリームの日」なんだそうですよ。

では元気にネタいきましょう。

「政府は真実を隠している」とか、「科学者たちは嘘をついている」なんて陰謀論は、自分と似た意見を持つ者同士が閉鎖的空間に集まるインターネットやSNSで広まりやすいと言われています。

イギリスのスタッフォードシャー大学とバーミンガム大学の最新の研究によると、陰謀論を信じる人は「報復的な心理」、いわば「敵意を伴う反発心」を持っている可能性があるそうです。

陰謀論に傾倒する背景には、社会への不満や不安、疎外感があり、それが「報復的な心理」として表れるという事らしいです。

この研究では、陰謀論の信念を生み出す動機について詳しく分析しています。

そもそも陰謀論とは、科学的に証明された事実や理論を否定し、あえて複雑で非現実的な説を信じる傾向を指しています。

多くの場合、「政府や科学者が真実を隠している」「特定の組織が社会を裏で操作している」といった疑念が含まれています。

また、陰謀論を信じる人は、科学を否定する傾向を持っていることが多いことも分かっています。

例えば、地球温暖化が人間の活動によるものだとする科学的な証拠を否定したり、ワクチンの有効性を疑い接種を拒否したり、専門家の意見を「操作されている」「偏っている」と考えたりする人です。

科学は社会の重要な部分を担い、多くの政府機関や学術機関と結びついています。

そのため、科学を否定することは、一種の反権力的な態度として捉えられることがあります。

さらに、科学の理論やデータ分析は直感的に理解しにくいため、「専門家はわざと話を難しくして、都合の悪い情報を伏せている」と感じている人もいるようです。

こうした状況の中、スタッフォードシャー大学とバーミンガム大学の心理学者、デイビッド・ゴードン博士とメーガン・バーニー博士らの研究チームは、陰謀論を信じる人々の心理を探るために1,000人を対象にした3つの実験を行ないました。

その結果、陰謀論を強く信じる人ほど「報復的な心理」が強いことが判明しました。

ここで言う「報復的な心理」とは、単なる不満や疑念ではなく、「自分が不当に扱われた」「軽視された」と感じたときに、それに対して攻撃的な態度をとる「敵意を伴う反発心」を指します。

実際の社会の中で不公平感を感じると、人は報復的な心理を抱きやすくなり、それが陰謀論を信じることにつながるというわけです。

この心理状態は、自分が上がるのではなく、他者を引きずり下ろすことで「公平さ」を得ようとするものであるとか…。

ゴードン博士は「科学的な証拠を直接否定できない場合、人々は科学者たちを『裏で何かをたくらんでいる』と疑うことで、自分の考えを正当化しようとする」と指摘しています。

陰謀論を信じる動機には、これまでの研究で、次の3つの要因があることが分かっているそうです。


◎認識的動機(世界を理解しようとする欲求)

人は理由が分からない出来事に不安を感じやすく、そのため、物事の原因や仕組みを知りたいという気持ちがあります。

陰謀論は「自分にとって納得のいく説明」であると思わせ、信じる人に安心感を与えます。

◎存在的動機(自分の身を守りたいという欲求)

世の中が不安定だと感じると、「誰かが悪いことをしている」と考えたくなります。

その結果、政府や科学者を疑い、陰謀論に引き寄せられるわけです。

◎社会的動機(特別な存在になりたいという欲求)

「他の人は騙されているが、自分は真実を知っている」と考えることで、特別な気分になれます。

これは人が陰謀論にのめりこむ大きな理由のひとつだそうです。

今回の研究で、この3つの動機と「報復的な心理」には密接な関係があることが明らかになりました。

ただしバーニー博士は、「人々が意識的に『反発しよう』と思って陰謀論を信じているわけではない」とし、「社会の中で自分が不利な立場にあると感じることで、報復的な心理が生まれ、それが陰謀論を受け入れる要因になる可能性がある」と説明しています。

この研究から分かるのは、陰謀論を減らすには、単に「それは間違いだ」と指摘するだけでは不十分だということです。

社会の不安や不公平感を減らすことも大切です。

研究チームは、効果的な対策として、次のような方法を提案しています。

・科学的な知識をわかりやすく伝える努力をする

・偏った情報に惑わされないよう、メディアリテラシーを向上させる

・社会や経済の不安を軽減する政策を実施し、人々の不安感を和らげる

陰謀論を信じる人が増える背景には、社会全体が関係しています。

特に、不確実性が高い状況では、人はより陰謀論に引き寄せられやすくなります。

社会全体で信頼できる情報を提供し、正しい知識を広める、人々が安心して暮らせる社会を作ることが、陰謀論を防ぐ鍵になるそうです。

ゴードン博士は、「陰謀論の背後には、社会的・経済的不安があります。陰謀論対策は単なる誤情報の修正ではなく、社会全体の問題に取り組むことと切り離せない」と結論付けています。

まぁ、こんなもん、都市伝説の類って事でどうでもいい気しかしませんけどね(笑)

政府は嘘をついている…。

そりゃ、全部ホントの事は言ってないよね(笑)

ではまた〜。



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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