弘泉堂ブログ
弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2025年03月17日 [動物のこと]

単為生殖

お疲れ様です。院長です。

3月17日の月曜日でございます。

なんでも今日は「漫画週刊誌の日」なんだそうですよ。

では元気にネタいきましょう。

2025年1月3日、アメリカのルイジアナ州にあるシュリーブポート水族館で、スウェルシャークというサメの赤ちゃんの卵が孵化しました。

ですがこの水槽の中に、オスのサメはいません。

メスしかいない環境で卵が産み落とされ、それが孵化したわけなんです。

卵が孵化に至ったのは、単為生殖によるものなのか、それとも何か別の要因があったのか?

謎深き赤ちゃん誕生に研究者たちも驚いています。

スウェルシャークはトラザメ科に属するサメで、日本では「ナヌカザメ(ジャパニーズ・スウェルシャーク)」と呼ばれているサメの仲間です。

生息しているのは北米のカリフォルニアから南米チリにかけての太平洋沿岸で、体長は1m前後。体にある独特な斑点模様と金色の眼が印象的なサメです。

最大の特徴は、敵に襲われると体内に水や空気を吸い込み、膨らんで自らを守ることです。

このユニークな防御戦略が名前の由来となっているそうです。

今回孵化したのは、メスのスウェルシャークが2匹飼育されている水槽でした。

水族館のスタッフによると、どちらも最低でも3年間は、オスと接触していないという事らしいです。

この水槽で、卵が初めて確認されたのは約8カ月前のこと。

以来、水族館では卵を厳重な管理下で見守り続け、1月3日の孵化にこぎつけたのだそうです。

このサメは卵生で、一度に2個程度の卵を産みます。

ただし、他の多くの魚類とは異なり、オスとメスが交尾を行って胎内で受精が行われます。

そのため、オスがいない環境でも、体内に保存されていた精子を使った「遅延受精(ちえんじゅせい)」が行われた可能性もあるようなんです。

遅延受精とは、メスがその体内にオスの精子を生きたまま保存し、何年も経ってからその精子を使って受精することを言うそうです。

爬虫類においてはよく見られる現象で、カメやトカゲの仲間が、交尾後数年経ってから有精卵を産むことはよく知られています。

サメの遅延受精についてはよくわかっていないものの、ナヌカザメの場合は数年間オスと接触しなくても受精卵を産む例が確認されており、スウェルシャークもおそらく同様と思われます。

もう一つ考えられるのは、「単為生殖」が行われた可能性です。

単為生殖とは、受精していない卵の中で胚が形成され、成長して孵化に至るものです。

こちらもサメやエイの仲間ではよく見られる現象で、同じ水槽にオスがいる状態でも、単為生殖が行われた例も観察されているそうです。

同水族館のグレッグ・バリック館長は、次のように語っています。

この状況は信じられないもので、この種の回復力を示しています。

私たちは今後数か月をかけて、これが本当に単為生殖だったのか、それとも遅延受精なのかを確認するのを非常に楽しみにしています。

今回誕生したスウェルシャークがどちらのケースなのかは、今後の研究で明らかにされる日が来るかもしれません。

ちなみに、サメのおよそ3割が卵を産む卵生で、他の7割は胎内で育てた赤ちゃんを「出産」する胎生なんだそうです。

水族館ではこの赤ちゃんに、チュマシュ語でサメを意味する「オニョコ(onyok )」にちなみ、「ヨーコ」という名前をつけたそうです。

チュマシュ語とは、スウェルシャークの生息地であるカリフォルニア南部の太平洋沿岸からチャンネル諸島にかけて、かつて話されていた言葉だそうです。

何となく日本人には耳馴染みのある名前ですが…。

現在、ヨーコはスタッフに注意深く見守られながら、元気に育っているとのこと。

数か月後にはヨーコの血液検査を行って、DNAの分析を行う予定だそうです。

その結果、単為生殖なのか遅延受精だったのかが明らかにされるようです。 

まぁ、こういった不思議な現象は、生物の進化に関係があるのかもしれません。

今後、地球がさらに過酷な状況に陥っていくことを想定し、種の保全をさらに自由度の高いものに変えるべく進化した…。

と、わたくし院長は勝手に想像しています(笑)

ではまた〜。




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop