
2025年01月15日 [からだのこと]
脳内反響
お疲れ様です。院長です。
1月15日の水曜日でございます。
今日は「ウィキペディアの日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
昨晩の寝不足は、来週のあなたのパフォーマンスを低下させるかもしれません。
あるいは今日の運動のおかげで、来週突然、冴えたアイデアを思いつくかもしれません。
フィンランドの最新の研究では、睡眠・運動・気分の影響が、良きにつけ悪しきにつけ、最大2週間先まで脳内で反響し続けることを明らかにしています。
つまり私たちの日々の出来事や日常の生活習慣は、数日や数週間かけて脳を形作っているようなのです。
もしもそうなのだとしら、それを上手に活かして脳のパフォーマンスを引き出す方法があるかもしれません。
ある出来事に対して脳がどのように反応するのか?
それを調べた研究はたくさんあります。
ですがフィンランド、アールト大学とオウル大学の研究者たちが知りたかったのは、日々の出来事を経験した後々の脳への影響でした。
つまり何かが起きた直後ではなく、その後しばらく脳内で響きわたる”エコー”を解き明かそうと考えたわけです。
今回の研究の中心人物であるアールト大学のアナ・トリアナ氏は、自らが被験者となってこの概念実証実験に取り組んでいます。
「私たちの行動や精神状態は、環境や経験によって常々形作られています。
ですが、脳の機能的結合が環境・生理・行動の変化に対して、日単位から月単位でどのように反応するのか、ほとんど知られていません(アナ・トリアナ氏)
今回の実験でトリアナ氏が試したのは、定期的な脳スキャンを交えつつも、基本はウェアラブルデバイスやスマホを装着して日常生活を行うという新しいアプローチでした。
こうすることで、普段の暮らし中の出来事が長期的に脳にどのような影響を与えるのか、手軽に調べることができます。
およそ5ヶ月にわたる脳と行動のモニターから判明したのは、私たちの脳が普段の生活に対して、すぐさま単独の反応を示したりはしないということでした。
そのかわりに、睡眠や運動、気分や呼吸といった日常の変化に、何日もかけて反応し続けるようなんです。
それはつまり、今秋の運動や睡眠不足が、来週、再来週まで、あなたの注意力・認知・記憶といった脳のパフォーマンスに影響するかもしれないということです。
とりわけ運動は、脳領域の相互作用を大きく左右し、記憶や認知的柔軟性に影響を及ぼす可能性があります。
タイトルで運動の翌週にヒラメキがあると述べたのはそういうわけです。
また心拍数の変化が脳の結合に関係しているらしいことも判明しました。
この関係は、特に休息時には強く見られたそうです。
ならば、たとえば適切なストレス解消法などによる体のリラックスは、特に作業を行わなくても脳の結合をうながしてくれると考えられます。
質の低い睡眠は、デフォルト・モードネット・ワーク(特に何もせず、ぼんやりしているの時の脳の働き)同士や、デフォルト・モード・ネットワークと感覚運動ネットワークとの結合低下と相関しています。
今回の実験では、全体として2つの異なる反応パターンが発見されています。
7日未満の短い反応と、最大15日間続く長期的な反応です。
前者は、睡眠不足による集中力の低下など、すぐさま現れる脳の反応を反映したもので、すぐに回復します。
後者は、特に注意力や記憶に関連する領域における、もっと緩やかで持続的な反応でした。
それを明らかにした今回の新しいモニタリング・アプローチは、日常生活に脳がどのように反応しているのか解明する手がかりをもたらすだけでなく、患者それぞれに合わせた治療を行ううえでも役立つだろうと期待されています。
人それぞれの生活習慣が脳をどのように形作るのか、その全体像を知るには、日常生活を送る中でのデータが必要になります。
ですが、それを長期的に行うのは大変なもので、それゆえに不正確になりやすいわけです。
ですが今回のように、長期的なモニタリングを手軽に行えるようになれば、そうした問題は解決されることでしょう。
またリアルタイムで脳の変化を追跡することで、見逃されがちなメンタルヘルスの兆候を検出し、神経障害を早期に発見できるようにもなるかもしれないと期待されています。
これらの分野は、意外とまだ明らかになっていない部分も非常に多く、これから急速に理解が深まっていくことでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月15日の水曜日でございます。
今日は「ウィキペディアの日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
昨晩の寝不足は、来週のあなたのパフォーマンスを低下させるかもしれません。
あるいは今日の運動のおかげで、来週突然、冴えたアイデアを思いつくかもしれません。
フィンランドの最新の研究では、睡眠・運動・気分の影響が、良きにつけ悪しきにつけ、最大2週間先まで脳内で反響し続けることを明らかにしています。
つまり私たちの日々の出来事や日常の生活習慣は、数日や数週間かけて脳を形作っているようなのです。
もしもそうなのだとしら、それを上手に活かして脳のパフォーマンスを引き出す方法があるかもしれません。
ある出来事に対して脳がどのように反応するのか?
それを調べた研究はたくさんあります。
ですがフィンランド、アールト大学とオウル大学の研究者たちが知りたかったのは、日々の出来事を経験した後々の脳への影響でした。
つまり何かが起きた直後ではなく、その後しばらく脳内で響きわたる”エコー”を解き明かそうと考えたわけです。
今回の研究の中心人物であるアールト大学のアナ・トリアナ氏は、自らが被験者となってこの概念実証実験に取り組んでいます。
「私たちの行動や精神状態は、環境や経験によって常々形作られています。
ですが、脳の機能的結合が環境・生理・行動の変化に対して、日単位から月単位でどのように反応するのか、ほとんど知られていません(アナ・トリアナ氏)
今回の実験でトリアナ氏が試したのは、定期的な脳スキャンを交えつつも、基本はウェアラブルデバイスやスマホを装着して日常生活を行うという新しいアプローチでした。
こうすることで、普段の暮らし中の出来事が長期的に脳にどのような影響を与えるのか、手軽に調べることができます。
およそ5ヶ月にわたる脳と行動のモニターから判明したのは、私たちの脳が普段の生活に対して、すぐさま単独の反応を示したりはしないということでした。
そのかわりに、睡眠や運動、気分や呼吸といった日常の変化に、何日もかけて反応し続けるようなんです。
それはつまり、今秋の運動や睡眠不足が、来週、再来週まで、あなたの注意力・認知・記憶といった脳のパフォーマンスに影響するかもしれないということです。
とりわけ運動は、脳領域の相互作用を大きく左右し、記憶や認知的柔軟性に影響を及ぼす可能性があります。
タイトルで運動の翌週にヒラメキがあると述べたのはそういうわけです。
また心拍数の変化が脳の結合に関係しているらしいことも判明しました。
この関係は、特に休息時には強く見られたそうです。
ならば、たとえば適切なストレス解消法などによる体のリラックスは、特に作業を行わなくても脳の結合をうながしてくれると考えられます。
質の低い睡眠は、デフォルト・モードネット・ワーク(特に何もせず、ぼんやりしているの時の脳の働き)同士や、デフォルト・モード・ネットワークと感覚運動ネットワークとの結合低下と相関しています。
今回の実験では、全体として2つの異なる反応パターンが発見されています。
7日未満の短い反応と、最大15日間続く長期的な反応です。
前者は、睡眠不足による集中力の低下など、すぐさま現れる脳の反応を反映したもので、すぐに回復します。
後者は、特に注意力や記憶に関連する領域における、もっと緩やかで持続的な反応でした。
それを明らかにした今回の新しいモニタリング・アプローチは、日常生活に脳がどのように反応しているのか解明する手がかりをもたらすだけでなく、患者それぞれに合わせた治療を行ううえでも役立つだろうと期待されています。
人それぞれの生活習慣が脳をどのように形作るのか、その全体像を知るには、日常生活を送る中でのデータが必要になります。
ですが、それを長期的に行うのは大変なもので、それゆえに不正確になりやすいわけです。
ですが今回のように、長期的なモニタリングを手軽に行えるようになれば、そうした問題は解決されることでしょう。
またリアルタイムで脳の変化を追跡することで、見逃されがちなメンタルヘルスの兆候を検出し、神経障害を早期に発見できるようにもなるかもしれないと期待されています。
これらの分野は、意外とまだ明らかになっていない部分も非常に多く、これから急速に理解が深まっていくことでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院