2023年06月04日 [からだのこと]
（327）サンデーイルネス（仮）くる病について
お疲れ様です。院長です。
6月4日のサンデーイルネスでございます。
ついにきました、6月ですな。
6月と言えば梅雨。
もうボチボチやってきますね。
大体、1ヶ月から1ヶ月半ほど続く梅雨ですが、今年はどんな梅雨でしょうかね。
去年はどうだっただろうとか、もう思い出せません（笑）
年々、記憶が曖昧になってきてますが、去年は確か、そんなに雨は降らなかったんじゃなかったっけ？
でも早い時期から暑くて暑くて、晴天の暑い日が続いたもんですから、早いうちに梅雨明け宣言とかしちゃって、後で訂正、みたいな年だったような…。
それは一昨年か？
まぁ、調べるほどのことでもないですからスルーしますが、とにかく梅雨です。
当分の間は、高温多湿と戦いましょう。
ここで気を緩めると、次の夏はもって体力奪われまから、何とか無事に梅雨を乗り切り、夏をエンジョイしちゃって下さい（笑）
とは言っても、ここ数年の夏の気温を考えたら、夏をエンジョイって雰囲気でもないですよねぇ…。
昔は、子供の真っ黒に日焼けして、夏なんか夕方まで走り回ってたもんですが、今それやるとホントに危険ですもんね。
このまま気温が上昇し続けたら、そのうち夏は外出禁止なんてことになるかもねぇ…。
てことで、きょうも本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「くる病」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、成長期（骨の発育期）の小児でカルシウムが骨に沈着せず、軟らかい骨様組織が増加している状態をいいます。
多くの場合、骨の成長障害および骨格や軟骨部の変形を伴います。
原因はビタミンD欠乏、ビタミンDの合成障害、ビタミンD受容体の異常、リンの不足、腎尿細管障害などさまざまです。
症状としては、O脚、肋骨のこぶ（肋骨念珠(ろっこつねんじゅ)）、肋骨の前方突出（鳩胸(はとむね)）、低身長などを示します。
骨X線検査では、主に成長が盛んな膝(ひざ)、手関節のX線像が診断に役立ちます。
くる病のいろいろ
（1）ビタミンD欠乏性くる病
ビタミンDは皮膚が紫外線の照射を受けて、コレステロールから生合成されます。
しかし、乳児ではそれだけでは不十分なため、食物からの摂取が必要で、とくに極小未熟児ではビタミンD欠乏になりやすいことが知られています。
また、アトピー性皮膚炎があるために著しい制限食を続けた場合にも、くる病になることがあります。
ビタミンDは、肝臓や腎臓で代謝されて活性体となるため、肝障害や抗けいれん薬摂取時、あるいは腎臓の病気では食事性の欠乏がなくてもくる病を発症することがあります。
治療には、腎結石に注意しながら活性型ビタミンDを用います。
（2）ビタミンD依存性くる病
ビタミンD依存性くる病には、Ⅰ型とⅡ型の2つの病型が知られています。
Ⅰ型の原因はビタミンDを活性化する酵素の異常であり、活性型ビタミンDが産生されないために起こります。
一方、Ⅱ型の原因はビタミンD受容体の異常です。
いずれも発症年齢、臨床症状とも類似しており、2歳未満で低カルシウム血症と骨のくる病性変化を起こします。
見分け方としては、Ⅱ型において禿頭(とくとう)を高頻度に認めることなどがあります。
治療は、活性型ビタミンD製剤の投与ですが、Ⅱ型の場合、治療困難な場合が少なくありません。
（3）低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病
腎臓でのリンの再吸収および腸管でのリンの吸収障害の結果、著しい低リン血症と過リン酸尿、くる病を起こす病気です。
一般に伴性(はんせい)優性遺伝形式をとりますが、散発例も少なくなく、未熟児くる病、腎性くる病を除けば、日本で最も発生頻度の高いくる病です。
低リン血症などは生後早期には認めないことがあり、多くは生後1年ころに四肢の変形、歩行異常、歩行遅延、低身長などにより発見されます。
治療は、経口リン製剤および活性型ビタミンDの投与です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに～。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月4日のサンデーイルネスでございます。
ついにきました、6月ですな。
6月と言えば梅雨。
もうボチボチやってきますね。
大体、1ヶ月から1ヶ月半ほど続く梅雨ですが、今年はどんな梅雨でしょうかね。
去年はどうだっただろうとか、もう思い出せません（笑）
年々、記憶が曖昧になってきてますが、去年は確か、そんなに雨は降らなかったんじゃなかったっけ？
でも早い時期から暑くて暑くて、晴天の暑い日が続いたもんですから、早いうちに梅雨明け宣言とかしちゃって、後で訂正、みたいな年だったような…。
それは一昨年か？
まぁ、調べるほどのことでもないですからスルーしますが、とにかく梅雨です。
当分の間は、高温多湿と戦いましょう。
ここで気を緩めると、次の夏はもって体力奪われまから、何とか無事に梅雨を乗り切り、夏をエンジョイしちゃって下さい（笑）
とは言っても、ここ数年の夏の気温を考えたら、夏をエンジョイって雰囲気でもないですよねぇ…。
昔は、子供の真っ黒に日焼けして、夏なんか夕方まで走り回ってたもんですが、今それやるとホントに危険ですもんね。
このまま気温が上昇し続けたら、そのうち夏は外出禁止なんてことになるかもねぇ…。
てことで、きょうも本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「くる病」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、成長期（骨の発育期）の小児でカルシウムが骨に沈着せず、軟らかい骨様組織が増加している状態をいいます。
多くの場合、骨の成長障害および骨格や軟骨部の変形を伴います。
原因はビタミンD欠乏、ビタミンDの合成障害、ビタミンD受容体の異常、リンの不足、腎尿細管障害などさまざまです。
症状としては、O脚、肋骨のこぶ（肋骨念珠(ろっこつねんじゅ)）、肋骨の前方突出（鳩胸(はとむね)）、低身長などを示します。
骨X線検査では、主に成長が盛んな膝(ひざ)、手関節のX線像が診断に役立ちます。
くる病のいろいろ
（1）ビタミンD欠乏性くる病
ビタミンDは皮膚が紫外線の照射を受けて、コレステロールから生合成されます。
しかし、乳児ではそれだけでは不十分なため、食物からの摂取が必要で、とくに極小未熟児ではビタミンD欠乏になりやすいことが知られています。
また、アトピー性皮膚炎があるために著しい制限食を続けた場合にも、くる病になることがあります。
ビタミンDは、肝臓や腎臓で代謝されて活性体となるため、肝障害や抗けいれん薬摂取時、あるいは腎臓の病気では食事性の欠乏がなくてもくる病を発症することがあります。
治療には、腎結石に注意しながら活性型ビタミンDを用います。
（2）ビタミンD依存性くる病
ビタミンD依存性くる病には、Ⅰ型とⅡ型の2つの病型が知られています。
Ⅰ型の原因はビタミンDを活性化する酵素の異常であり、活性型ビタミンDが産生されないために起こります。
一方、Ⅱ型の原因はビタミンD受容体の異常です。
いずれも発症年齢、臨床症状とも類似しており、2歳未満で低カルシウム血症と骨のくる病性変化を起こします。
見分け方としては、Ⅱ型において禿頭(とくとう)を高頻度に認めることなどがあります。
治療は、活性型ビタミンD製剤の投与ですが、Ⅱ型の場合、治療困難な場合が少なくありません。
（3）低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病
腎臓でのリンの再吸収および腸管でのリンの吸収障害の結果、著しい低リン血症と過リン酸尿、くる病を起こす病気です。
一般に伴性(はんせい)優性遺伝形式をとりますが、散発例も少なくなく、未熟児くる病、腎性くる病を除けば、日本で最も発生頻度の高いくる病です。
低リン血症などは生後早期には認めないことがあり、多くは生後1年ころに四肢の変形、歩行異常、歩行遅延、低身長などにより発見されます。
治療は、経口リン製剤および活性型ビタミンDの投与です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに～。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
