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2021年11月25日 [からだのこと]

人工網膜システム

お疲れ様です。院長です。

11月25日の木曜日でございます。

あー、クリスマスまで後1ヶ月ですな。

クリスマスてことは、もう年末ですから、今年も残りがかなり少なくなってきています。

そんな慌ただしくなる、冬の日ですが、今日もネタにいきましょう。

今日のネタは最先端の医療テクノロジーのお話しでございます。

スペインの研究グループが、完全に目が見えない女性にメガネに内蔵した「人工網膜」と「脳インプラント」の連結で、文字を認識させることに成功したそうです。

これまで眼球移植で視力を回復させた例はありましたが、今回は眼球を使わず、人工網膜が捉えた光景を脳インプラントが脳の視覚野に直接刺激を与え、知覚可能な映像を作り出すという技術なんだそうです。

眼球というのはそのもの目玉のことで、網膜というのは、眼底と呼ばれる眼の奥一面に広がっている薄い膜状の組織です。

眼の中に入った光が映し出される所で、カメラのフィルムまたは撮影素子に相当する大事な部分です。

ミゲル・エルナンデス大学のグループが開発したシステムは、普通のメガネに内蔵された「人工網膜」と、大脳皮質内に移植される「インプラント」で構成されています。

簡単に言うと、人工網膜にうつった光景が電気信号に変換され、脳インプラントに送信される仕組みのようですな。

インプラントには長さ1.5ミリの電極が96本伸びており、これが大脳皮質の「視覚野」を刺激します。

すると人工網膜から送られてきた物体のパターンを脳が認識するそうなんです。

つまり、「眼」で見るわけではなく、人工の「網膜」にうつったものを直接「脳」に送るってわけですね。

これだと、網膜に損傷があっても、眼球がなくても見る事が出来るかもしれません。

昨年、同じようなシステムが霊長類で成功していますが、今回の対象は人間の女性(57歳)です。

その女性は16年間まったく目が見えなかったそうなんですが、システムを介して知覚された映像を解釈するトレーニングを受けると、文字や物体のシルエットを認識できるようになったとのことです。

しかもこのシステムからは、この成果以外にも、いくつか重要なことが明らかになっています。

一つは、インプラントが大脳皮質の働きに余計な影響を与えたり、無関係な周辺の神経細胞まで刺激したりはしないということと、もう一つは、脳の表面に取り付けるタイプの電極よりも、はるかに小さな電流で機能してくれるということです。

このためより安全性が高いと考えられるわけです。

念のため、移植手術の6か月後に女性からインプラントは取り外されました。

今回は実験成功と言う事ですが、人工網膜システムの実用化となると、まだまだ課題がいくつも残されています。

研究グループは現在、実験に参加してくれる盲目のボランティアを募集しているとのことです。

このシステムが実用化されれば、視力のない人にとっては明るい未来と言えるでしょう。

そしてこうした話は、目が見えない人だけに関係するわけではないかもしれなくもなってきているんですね。

というのも、香港の研究グループが、一部の性能が人間の目をしのぐ「人工眼球」をすでに開発しているそうなんです。

そうなると、今後は、生身の目よりもクリアな視界を手に入れるため、あえて人工眼球にするという選択肢も出てくるのかもしれないわけです。

ちなみに、わたくし院長、「白内障」を患い、右目だけ手術した事があるんですが、この「白内障」の場合、眼球の中の「水晶体」という部分が白濁して見えにくくなる病気です。

そして、手術では、この「水晶体」を超音波で砕いて取り出し、人工レンズを入れます。

てな具合に、生身のものから、「人工物」にチェンジするという医療がドンドン進化していくって事ですな。

それはつまり自らを「機械化」する未来がやってくる可能性を帯びているわけです。

我々世代の人間だと、この「機械の体」ってのに、反応してしまうんですが、「銀河鉄道999」ってマンガは、この「機械の体」を手に入れるため、旅をするって設定でした。

「機械の体」=永遠の命。

でも、この機械の体、いわゆる「自費治療」なんですよ(笑)

つまり、保険がきかないので、かなり高額な手術となり、お金のない人は生きられないって未来になってます。

しかも、非機械化の人間は、機械化人間に迫害されるってな設定でもありました。

で、主人公の星野哲郎は、銀河のはてに無料で機械の体をくれる星があるって噂を聞いて、銀河を旅するってお話しでした。

もうすぐそんな未来が来そうやん。

ちなみにこの「銀河鉄道999」は「西暦2221年」って設定でした。

つまり、200年後ですな。

余裕でいけてるでしょ。

機械の体…。

さらにちなみに、200年前と言えば、江戸時代、1821年と言えば伊能忠敬が「大日本沿海輿地全図」を完成した年です。

それから、200年で、ここまで文明が進歩したんですから、今から200年あれば、もう完全サイボーグでしょ(笑)

ま、我々には関係ない未来ですけど。

ではまた〜。






京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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