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2021年10月21日 [からだのこと]

古代ケルト人と進化の動脈

お疲れ様です。院長です。

10月21日の木曜日でございます。

10月も残すところ、後10日ほどとなりましたね。

そう言えば今月末はハロウィンじゃないですか…。

去年は確か、コロナ禍の真っただ中で、さすがに自粛なムードが日本中で漂っていましたが、今年はちょっと感染者も減り、油断が出てきてるんじゃ…。

ここで、大騒ぎしてまた感染者を爆発させるとか愚の骨頂、もう少しだけ我慢しましょうね。

そんな、いつの間にこんなに国民にイベントとして定着したのか不思議なハロウィンですが、元は古代ケルト人とかいう人たちのお祭りなんだってね。

そんな古代人の流れから、今日のネタは、人体のミステリー進化論についてのお話しです。

人類は、現在まで進化を続けてきています。

元もとはサルの仲間で、そこからザックリと、原人、旧人、新人と姿をかえてきました。

そして現在の姿となったわけですが、この進化、今でも続いてると言うと少し驚きでしょ?

いわゆるホモサピエンス、現代人の姿になり数万年は経つとされてますが、進化は止まらないようなんです。

「唯一、生き残るのは変化できるものである。」

これは進化論の父チャールズ・ダーウィンの有名なセリフです。

そして最新の研究によりますと、現代人では、前腕に動脈が3本ある人が増えているそうなんです。

この事実は、私たちがまだ独自の進化を遂げていることを示す証拠と考えられるそうなんですよ。

ちなみに、普通は前腕に動脈は2本しかありません。

ですが、母親のお腹の中にいる胎児の前腕には、大人にはない動脈が存在します。

それが「正中動脈」です。

ですがやがて胎児は、お腹の中で成長するにつれて、「橈骨(とうこつ)動脈」と「尺骨(しゃっこつ)動脈」が発達し、やがて正中動脈にとって代わります。

ですからほとんどの大人の動脈は2本で、正中動脈は存在していません。

ところがオーストラリア、フリンダース大学のテガン・ルーカス博士らが、解剖学の文献の調査とあわせて、研究用に提供された献体を解剖して調べてみたところ、現在ではオーストラリア人の3分の1が正中動脈を持っていることが明らかになったそうなんですよ。

そうした人たちは通常ある2本の動脈にくわえて正中動脈まであるために、前腕に3本の動脈が走っているということになります。

ルーカス博士によると、1880年半ば生まれの人で正中動脈を持っていたのは、およそ10%程度だったそうなんです。

ですが20世紀後半に生まれた人たちでは、30%ほどに増えていたらしいんです。

現在24歳以下の人の約3人に1人が正中動脈を持っていることになる計算だそうです。

さらに現在のペースが続くのならば、2100年までにほとんどの人たちの前腕に3本の動脈が走っているようになると考えられるといいますから、これは進化と言えるのかもしれませんねぇ。

比較的短期間のうちに大幅に増加しており、このことから現代人が過去250年間のどの時点よりも、速く進化していることがうかがえるそうです。

では、進化と言うくらいですから、なぜ動脈の数に変化が起きているのでしょう?

その原因としては、正中動脈の発達をうながす遺伝子の変異や妊娠している母親の健康といったことが考えられるとのことです。

また、ただ興味深いだけでなく、正中動脈を他の部位に移植できるなど、実用的なメリットもあるそうなんです。

そりゃ、「進化」なわけですから、意味がないといけませんよね。

と言うより、進化たるもの、必要にかられて起るものでしょうしねぇ。

ちなみに人体の中で変化しているのは腕の動脈だけではないそうなんです。

親知らずがない人の増加、足の骨の2か所以上で見られる異常な結合の増加、潜在性二分脊椎(胎児の背骨の一部がうまく形成されず、脊髄が漏れてしまう病気)の増加、最下甲状腺動脈(大動脈弓から枝分かれした血管)の消滅、種子骨(膝関節の後ろ側にある骨)の消滅など、私たちの体は知らず知らずのうちに変化しているようなんです。

なんの用もなく変化することはないでしょうし、これらは何かに「対応」するための進化と考えるのが自然でしょう。

とは言え、進化というもの、数百、数千年レベルで起こっていくものですし、我々が生きてる時代では確認のしようもないかもしれません。

ですが、少なくとも「何か」に対応しようと遺伝子がざわついてるわけですから、その「何か」はもう始まってるのかもしれませんよね。

ま、知らんけど(笑)

ではまた〜。





京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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