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2021年07月07日 [日々のこと]

太古の水

お疲れ様です。院長です。

7月7日の水曜日でございます。

7月7日、言わずとしれた七夕ですな。

乙姫様と彦星君が、年に一度会える日ってことで、出来れば晴れて欲しいね的な日なんですが、世の中的には梅雨真っ盛り。

比較的雨の日が多いと思います。

今年はどうなりますか…。

この七夕、五節句のひとつで「棚機」(たなばた)なんて書き方もあるそうです。

この五節句ってのは「人日」(1月7日)、「上巳」(3月3日)、「端午」(5月5日)、「七夕」(7月7日)、「重陽」(9月9日)の5つです。

これを見て、「上巳」(3月3日)、「端午」(5月5日)、「七夕」(7月7日)この3つは分かりますよね。

上巳(じょうし)って読み方は分からないにしても、日付からしてお雛様ですし、端午は端午の節句ですし、あと七夕でしょ。

では、「人日」(1月7日)と「重陽」(9月9日)ってなんぞ?

これにはちょっと物語があり、五節句の「節」というのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のことです。

で、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、奇数(陽)が重なると 陰になるとして、それを避けるための避邪(ひじゃ)の行事が行われたことから、季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うという目的から始まったんだそうです。

そしてこの中国の暦法と、日本の農耕を行う人々の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになり「節句」といわれるようになったんだそうです。

ですから五節句には、3月3日、5月5日のように奇数の重なる日が選ばれていますが、1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れています。

要するに、奇数月の奇数日が縁起が悪いって事で、邪気払いをした名残ってことで、1月7日は七草粥を食べる日なんだよね。

では、重陽(ちょうよう)はというと、この日は「菊酒」を飲んで「栗飯」を炊いて邪気払いをしたってことで、明治以降廃れましたが、それまでは風習として残ってたそうです。

ま、こう考えると七草粥も風習としては残ってますし、この「重陽」だけが、廃れた感ありますね。

てなことで、今日もネタに突入ですが、今日はちょっと古いお話しー。

何でもそうですが、「古い」ものって価値が下がります。

ですが、「古い」こともふりきってしまえば、当然それは価値となるわけですね。

今日はそんな「古い」もののお話しで、地球最古の水は20億年前のものなんだそうです。

20億年前…

古いにも程がありますし、どれほどの価値があるのかすら分かりませんが、昨日今日、腐った水とはわけが違います。

カナダのとある鉱山の地下には、20億年以上前の地球最古の水が存在するそうなんです。

この太古の水は、ただ古いだけでなく、地球や火星などで生命が生存できる範囲が想像以上に広く深い可能性を示唆しているんだそうなんです。

地下約3キロメートルで発見されたその水は大量にあり、泡立つほどに勢いよく流れ出してきたらしいです。

その水が発見されたのは2016年のことで、発見現場であるカナダ、オンタリオ州の「キッド鉱山」は、2013年にも2.4キロの地下で15億年前の太古の水が見つかった場所なんだそうです。

トロント大学をはじめとする研究グループにとって幸いだったのは、キッド鉱山が世界で最も深い金属鉱山だったことです。

その深さは3.1キロにも達するそうで、そのおかげでさらに深い場所にある水を調査することができたわけです。

地下に20億年も存在していた太古の水とくれば、岩に閉じ込められた少量の水分を想像するかもしれません。

ですが、意外にもその水は大量にあり、泡立つほどに勢いよく流れ出してきたといいますからなにがそうさせたんでしょう。

地表を流れる水と違い、地下水の流れはとてもゆっくりとしています。

普通ならせいぜい1年に1メートルを流れる程度なんだとか…。

しかしドリルで掘削された穴からは、1分で2リットルも流れてきたそうなんです。

その地下水に溶けていた気体(ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンなど)の分析から、それが20億年前の、既知のものとしては地球最古の水であることが明らかになり、アメリカ地球物理学連合で発表されました。

この研究グループは、地下2.4キロの水に含まれていた硫酸塩を分析し、面白い発見をしています。

それは、硫酸塩が地表の水によって地下に流されてきたわけではなく、水と岩石との化学反応によって発生したものだったということなんだそうです。

つまりその古い貯水槽は、地表とは切り離されているのに、微生物が生きていけるだけの地球科学的条件が整っているかもしれないということなんですね。

可能性としては、独立した地下生態系が数十億年維持されているとしてもおかしくはないわけですね。

これはロマンがありますなぁ…。

研究者によれば、もしも地質学的プロセスによって、こうした岩石に安定したエネルギー源が供給されることがあるのだとすれば、地球の地下生物圏はさらに広く、かつ深いものである可能性があるということです。

そしてそれは地球だけの話ではないわけです。

同じことがほかの惑星にも当てはまります。

宇宙において生命が生存可能な範囲はこれまで考えられてきた以上に広いということだってあり得るわけですね。

地球の古い岩石で起きていることならば、たとえば火星の地下でも同じようなことが起きており、生命が生存できる環境を維持している可能性だってあるとも考えられます。

一説によると、地球の生命の起源は火星にあるという説もあります。

これがもし本当ならば、私たちの遠い祖先は、まだあの赤い惑星にいるのかもしれないってことにもなりますねぇ…。

ロマンだわ。

まぁ、火星が生命の起源かどうかの話は、またにするとしても、この太古の水にはまだこれからの調査で新たな発見がされる可能性もありますしね。

今後の研究にも期待しましょう。

ではまた〜。


030707



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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