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2021年06月22日 [色々なこと]

スペースキノコ

お疲れ様です。院長です。

6月22日の火曜日でございます。

6月も残り1週間ほどとなりました。

ボチボチ全国的にも梅雨入りなシーズンですし、しばらく鬱陶しい日々が続きますなぁ。

近畿地方はかなり早い梅雨入りでしたが、晴れてる日の方が多かったですし、梅雨っぽくはなかったですが、これから本番です。

そんな梅雨時、今日もネタにいきましょう。

このブログでも何回か書いた気がするんですが、どんなタイトルをつけたか忘れてしまったネタに「スペースデブリ」を扱ったネタがありました。

「スペースデブリ」とはいわゆる宇宙ゴミのことで、宇宙空間を高速で移動してる厄介なものです。

当然、地球に激突とかあれば大惨事ですが、それ以前に、デブリどおしの衝突が、新たなデブリを発生させます。

そしてその密度がある一定の値を超えると衝突が衝突を呼び、連鎖的に増殖して宇宙は利用不能になるんだとか…。

これが近い将来やってくるだろう宇宙時代で懸念される「ケスラーシンドローム」と呼ばれる問題なんだそうです。

更に問題はもう1つあります。

それは人工衛星が大気圏に再突入して燃焼する際、細かいアルミニウムの粒子を残すことです。

それはその後何年も大気圏を浮遊し、いずれは地球環境にも影響するだろうと考えられています。

そこで注目されているのがキノコなんだそうです。

キノコの「菌糸体」で作られた素材を使用することで、これらの問題が解決できる可能性があるという、ちょっと頭の中では繋がらないお話しですが、気にせず読み進めて下さい。

まずスペースデブリの発生源は、故障で制御不能になったり耐用年数を過ぎた人工衛星、あるいはロケットから切り離されたパーツなどで、1センチ程度の大きさでも弾丸と同じ破壊力を持つといわれています。

それらが衝突しあうと、新たなデブリが発生し、ケスラーシンドロームが起こると考えられてるわけで、なんとかデブリの数を減らしていかないといけません。

では、なぜキノコかと言いますと、キノコの「菌糸体」は丈夫で、熱に強く、環境にも優しいです。

これでつくられた人工衛星は、宇宙産業に革命を起こすだろうということなんです。

ヒントになったのは、元宇宙飛行士で、現在は京都大学で教鞭もとる土井隆雄氏が、スペースデブリを削減するべく住友林業と共同で開発している木の人工衛星(23年打ち上げ予定)です。

セルロース繊維の層(すなわち木材)は熱の変化や直射日光に非常に強いと言われています。

しかし菌糸体は木よりも人工衛星の素材として優れた点がいくつもあるのだといいます。

まず木より柔軟かつ丈夫で、軽いということが挙げられます。

また熱にも強く、ガスバーナーで炙っても煙が出るだけなんだとか…。

さらに寒い宇宙空間でくっついて(冷間圧接)しまうこともないそうです。

菌糸体の中に金属の配線を通して、さまざまな信号を送信することもできるそうですし、何よりも木材よりはるかに持続可能な資源です。

キノコには人工衛星に利用すべき数々の理由があると研究者は語っています。

菌糸体は強く結合しており、耐火性もあります。

そのためにこれを砕くには非常に大きなエネルギーが必要となるわけです。

ケスラーシンドロームでもっとも危険とされるのは、弾丸のように小さなデブリで、その点、頑丈で細かな破片になりにくい菌糸体なら安全性が高いというわけですな。

また大気圏で燃えても有害な物質が残ることはありません。

まさに未来の人工衛星の素材としてはぴったりなのだと…。

そんな大きな可能性を秘めたキノコの菌糸体に期待がかかるのは、スペースデブリ問題だけではありません。

たとえばこの菌糸体を利用して、火星に建物をつくろうと研究を進めている研究者もいるんだそうです。

もちろん宇宙開発への利用だけではありません。

死者を自然に埋葬してくれる生きたお棺、ファッション好きならぜひ注目したいキノコレザーやキノコスニーカーなど、さまざまな分野でキノコの利用が始まっており、レンガの代わりにもなるとしてその研究が進められています。

このブログでもキノコスニーカーのお話しは登場しましたねぇ…。

更にはプラスチックを食べてくれるキノコも発見されており、まさにキノコは地球のみならず宇宙の救世主となってくれる可能性を秘めているようなんです。

恐るべしキノコ…。

まぁ食べても美味しいですしね(笑)

これからの時代はキノコなんでしょう。

環境に優しいということは地球に優しいわけで、それは人類にも優しいわけですから、是非、こういった研究は進めてほしいですな。

ではまた〜。

030622


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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