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2021年02月19日 [動物のこと]

ミツバチと青い空

お疲れ様です。院長です。

2月19日の金曜日でございます。

2月も後半戦に入り、まだまだ寒い日が続きますねぇ。

3月に入れば、もうすぐ春ですね〜なんて日も出てくるかと思いますんで、もう少しの辛抱ですな。

春って季節は、人もそうですが草木に昆虫と自然も心待ちしてる季節です。

今日はそんな昆虫の、「ミツバチ」のおはなしでもいってみたいと思います。

自然界では珍しい、青い花の存在はミツバチのおかげなんだそうですよ。

好きな色はと聞かれて「青」と答える人は意外と多いです。

海や空に代表される「青」は人間を引き付ける魅力をもっています。

ですが青は、自然界(植物界)では珍しい色で、かつて青いバラは不可能の代名詞と言われていたこともありますしね。

そんな神秘的な青い花の秘密のカギを握っているのは、なんとミツバチをはじめとする花粉媒介昆虫なんだそうなんです。

青い花はこれらの昆虫をおびき寄せるために進化してきたのだと、オーストラリア・RMIT大学のエイドリアン・ダイアー准教授は解説しています。

また、我々が見ている青よりも、ミツバチたちはもっと色鮮やかで魅力的な青に見えているそうなんです。

たとえば古代エジプトではブルーロータスのような青い花が珍重され、さまざまな物を青で飾ってきた歴史があります。

人類最古の合成顔料と考えられているエジプシャンブルーで花瓶や宝飾品を染め、ツタンカーメンのマスクのような重要な品にはラピスラズリやターコイズが用いられました。

その夜空のような青が美しいラピスラズリは、ルネサンス期の画家たちにも愛され、彼らの手によって魅惑的な作品が生み出されてきたわけです。

今では当たり前になっている青い染料ですが、そのルーツは6000年前の古代ペルーで、綿織物を染めるために使われたインジゴイド染料にあると考えられています。

16世紀になるとインドから藍色染料がヨーロッパに伝わり、その原料となる植物とともに重要な品になりました。

青いシャツやジーパンなど、私たちのファッションは今もその当時の影響を受けているわけですな。

今日では、ただの染料だけでなく光学的効果によっても不思議な青が作られています。

数年前、見る人によって白と金あるいは青と黒のどちらかに見える不思議なドレスが話題になったことがあります。

これは色が光の波長によるばかりでなく、私たちの認知プロセスも関与していることを示しています。

人間の色の好みは環境要因によって左右されます。

青に人気があるのは、生態学的には晴れた空やきれいな水の色だからと説明できるということのようで、それは人間にとって好ましい条件を示すものです。

空や水を除けば、自然界の青は比較的珍しいんですね。

たとえば、昆虫の助けを借りず、風を頼りに受粉を行う植物の中に青い花を咲かせるものはありません。

しかしミツバチなどの昆虫に受粉を手伝ってもらう植物に目を向ければ、そこで青に出会うことができます。

これは青い花が受粉の効率を高めるために進化したことを物語ってるわけです。

それでもなお、青がそれほど一般的でないのは、植物がこの色を作り出すことに苦労しているからだと考えられます。

そして、それはある環境における植物の適合度の高さの指標として利用できるかもしれないんだそうです。

私たちの目には3種の錐体細胞がそなわっており、それぞれが赤・緑・青の波長を検出します。

その信号は脳に送られ、ここで処理されることで色が認識されるわけです。

一方、植物の受粉を助ける昆虫として代表的なミツバチは、人間とは違う色覚を持っています。

ミツバチの光受容体は、紫外線・青・緑の波長に反応します。

さらにこれまでの研究で、理由は不明であるものの青を好むことが明らかになっています。

顕花植物が青を作り出す力は、土地の利用の頻度と関係しており、合成肥料・放牧・草刈りといった要因は青い花を減らします。

それとは対照的に、よりストレスの大きな環境では、青い花は柔軟性を発揮するようで、たとえば自然界では珍しい青い花ですが、ヒマラヤ山脈の過酷な環境では意外にも一般的なんだとか…。

このことは過酷な環境で生きる植物は、数少ない利用可能な受粉媒介者を引き寄せることにより多くのエネルギーを費やしてきたことを示しているそうなんです。

したがって受粉媒介者の獲得競争が激しい状況では、青い花は昆虫の感性に強く訴えかける優れた広告塔であるらしきことがうかがえるわけです。

にしても、ヒマラヤ山脈にそんなミツバチが飛んでんでしょうかね?

てな疑問は置いておいて、我々人間の食料の3分の1は、昆虫による受粉がなければ生産できないと考えられています。

ところが気候変動や、生息地の減少、農業といった人間に起因する原因のために、今世界ではミツバチなどの昆虫の数が激減しているそうです。

まぁ、人間って生き物が、自然界においては相当邪魔な存在って事だけは間違いないですよねぇ(笑)

そう言えば、最近、ミツバチなんか飛んでるの見かけなくなった気がしますよね。

このままじゃ、いつか青い花が消えてしまうかもしれませんねぇ。

ではまた〜。


030219


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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