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2020年10月07日 [動物のこと]

ギンピ・ギンピ

お疲れ様です。院長です。

10月7日の水曜日でございます。

10月も早いもんで、1週間が過ぎましたねぇ…。

秋も徐々に深まり、朝晩は寒いと感じる事もありますもんね。

今年は、猛暑だった割には、秋がキチンときてるような気もしますが、まだ昼間は暑い時もありますな。

ですが、短い秋は着実に深まっていってますし、夜になるとどこからともなく、秋の虫の声も聞こえます。

まぁ、日本じゃ虫が鳴いてる〜ってな風流な感じですが、世界を見れば猛毒を持つ、生き物がそこいらをゴロゴロしてる国もあるんですよね。

オーストラリアもそんな国の一つで、猛毒を持つ生物が数多く潜んでいます。

毒グモ、毒ヘビ、毒クラゲはもちろん、植物だって油断なりません。

今日の主役は、植物なんですが、オーストラリアに自生するイラクサ科の「ギンピ・ギンピ(学名 Dendrocnide moroides)」は、地球上の植物では最高クラスの猛毒を持つ危険なやつで、葉や枝に触れたら最後、神経毒を送り込まれ、地獄の痛みを味わうこととなるんだそうです。

その苦痛はなんと、2年にも及ぶといいますから、これはもうヒドイ五十肩くらいの苦しみですな(笑)

これまで、何がそんなにも強烈な痛みを引き起こしているのか謎だったそうなんですが、今回の研究でその神経毒の正体が明らかになったそうなんです。

それは、これまでまったく知られていなかった新しいペプチドだったそうです。

ペプチドってのは、簡単に言うとアミノ酸がペプチド結合により短い鎖状につながった分子の総称です。

つまり全く新しい物質だったって感じでご理解ください。

ではそのギンピ・ギンピ、どんな植物かと言いますと、表面には、びっしりと刺毛が生えています。

こんな感じなんですが、その為、うっかり葉や枝に触れてしまうとそこから神経毒が送り込まれ、想像を絶する苦痛でのたうち回るハメになるんです。

そのせいでついた名前が「スーサイド・プラント(自殺植物)」なんだそうです(笑)

ま、でも実際に死ぬことはないらしいんですが、とにかくその痛みってなもんは、熱した酸を浴びせられ、それと同時に感電したかのような激痛なんだとか…。

熱した酸も浴びたことないですし、感電もしたことないんでピンとはきませんが、とてつもなく痛そうではありますね。

植物学者のアーニー・ライダー氏は、1963年にうっかりギンピ・ギンピに触れてしまったときの経験をこう語っています。

2、3日は耐えがたい痛みで、動くことも眠ることもできませんでした。その後も2週間はひどい激痛です。

2年経ってもヒリヒリした痛みが続き、水のシャワーを浴びるたびにぶり返しました。

これに匹敵するような痛みは経験したことがありません。との事。

2年も痛みが続くってのは、ほんとちょっと特殊な神経毒かと思われますが、かなり嫌な植物である事は間違いありませんね。

そして、そんな激痛をもたらすギンピ・ギンピなんですが、何がそんなにも強烈な痛みを引き起こしているのかがこれまでまったく謎だったわけなんです。

そこから抽出した分子を使った実験では、そこまで激しく、しかも長引く苦痛を再現することができないんだそうです。

ですが、オーストラリア・クイーンズランド大学の研究者によって、ついにその謎が解明されたってのが今日のお話しの肝なわけです。

それはこれまで知られていなかった新しいペプチドで、抽出されたギンピ・ギンピにちなみ「ギンピータイド(gympietide)」と命名されました。

植物由来ですが、クモやイモガイの毒に似て、3次元分子構造に折りたたまれ、同じ疼痛受容体を標的にします。

まさにギンピ・ギンピは猛毒植物なわけです

ギンピータイドは知覚ニューロンのナトリウム・チャネルを恒久的に変化させるようで、そのおかげで、刺されてから数か月、下手をすると数年も痛みがぶり返して苦しむことになるんだそうです。

フェッター氏は「この毒の作用を解明して、ギンピ・ギンピに刺された人の痛みを緩和したり、完全に消したりするような治療ができるようになればと思っています。」と話しているそうです。

まぁ、日本には生えてなさそうですから、刺されることはないとは思いますが、海外にはこんな植物もいるんだよと知っておいて損はないでしょう。

にしても、2年も痛いとかほんまに嫌な植物ですなぁ(笑)

オーストラリアへ行くことがあれば、「ギンピ・ギンピ」覚えといてください。

ま、わたくし院長は一生行きませんけどね(笑)

ではまた〜。


021007


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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