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2020年06月18日 [からだのこと]

硫酸エーテル麻酔

お疲れ様です。院長です。

6月18日の木曜日でございます。

やっぱ、梅雨は嫌ですねぇ〜。

傘をさすって行為も面倒ですが、なにより湿度がイラつかせてくれますよね。

不快指数とはよく言ったもんで、日々上昇傾向にありますな。

それと今年はほんとに、このマスクですよ。

これが想像以上の鬱陶しさで、外はもちろん、室内でも少し動けば汗が出てきますし、息が苦しくてイライラする(笑)

これは、まぁ仕事中ですしそこまででもないんですが、今はジム内もマスク着用が義務付けられとんですよね。

これはキツイ。

基本的にわたくし院長、筋トレしかしませんので、筋トレってなものは無酸素運動なわけですよ。

無酸素運動ってことは、何なら力を出し切ってる時は、呼吸を止めてるわけですね。

例えば、分かりやすくスクワットなんて種目でしたら、肩にバーベルを担いで、しゃがみ込みます。

ここまでは普通に呼吸してますが、大体は膝を伸ばして立ちあがる時、つまり一番力が入る時に呼吸は止まっています。

で、何回かこれを繰り返し、バーベルをラックにもどして1セット終わりってなるんですが、ここでマスクはほんとに苦しい(笑)

それでなくても酸素が足らん状況なのに、思うように酸素が吸えないわけですよ。

それでも必死で呼吸をするんですが、汗でマスクがへばりついてうまく吸えません(笑)

こりゃもう地獄。

冗談でもなんでもなく、時折意識がスーーッと朦朧となる時があります。

これはいわゆる酸欠状態で、脳に酸素がまわらなくなり意識が飛びそうになってる状態ですな。

このように、意識をなくす、いわゆる「失神」には、いくつか種類があります。

このように、酸素が供給されなかった時はもちろん、出血などによる循環血液量の減少や、アルコールなどの薬物の摂取によるものと様々あります。

ですが、この「失神」という一時的な意識消失は、おおむね数分で回復します。

早いものなら、瞬時に回復するものもあるくらいです。

では、この意識消失の長いヤツ、いわゆる麻酔ってやつですが、今日はこの全身麻酔についてお話ししたいと思います。

みなさんは、全身麻酔の経験はございます?

わたくし院長は、幸いにも、まだ経験しておりません。

あれ、手術なんかで行われるわけですが、眠っちゃってその間に身体を切られたりしても、目覚めないんですから凄いですよねぇ〜。

先ほど説明した「失神」は基本的には、一過性のもので数分もあれば覚醒します。

そして、ある程度の衝撃をあたえることで、その時間を短縮することも可能です。

これは、気を失ってる人に対して、話しかけるとか揺さぶってみるとか(失神の仕方によってはマズい場合もありますが…)することにより、意識を取り戻すヤツですね。

この失神程度では、手術のように、切られたりしたら間違いなく目覚めます(笑)

痛さで飛び起きますね。

では、まぜ、全身麻酔ってのは、あれだけ深く意識をなくせるのでしょうか…。

実はこれ、キチンとしたメカニズムは分かってなかったんですよね。

では、まず全身麻酔の歴史から見ていくと、1846年、ボストンにあるマサチューセッツ総合病院において、世界で初めて「硫酸エーテル」を使用した「エーテル麻酔」による公開麻酔手術が成功しました。

実行したのは歯科医で、エーテル麻酔の発明者とも称されるウィリアム・T・G・モートンって歯科医師です。

手術は首の腫瘍の切除でしたが、以来全身麻酔は医療の現場で欠かせないものとなったんです。

にもかかわらず「なぜ人は麻酔で意識を失うのか?」という根本的な理由は不明だったんですね。

人類は、なぜその効果が発揮されるのか分からないものを使用して、長い間手術を行っていたわけなんですよ。

こう聞くとエライ恐ろしい話じゃないですか(笑)

よく、麻酔が効きやすい人、効きにくい人がいるなんて話も聞きますしね。

しかしついに、長年にわたる医学の謎が解明されたそうで、最新の研究では、ナノスケールの観察技術によって、麻酔が細胞膜に働きかける様子がはっきり観察されたんだそうです。

麻酔が人の意識を消失させる具体的なメカニズムは不明でしたが、それについての仮説は存在していました。

1899年までにドイツの薬理学者ハンス・ホルスト・マイヤーが、次いで1901年にイギリスの生物学者チャールズ・アーネスト・オーバートンが、脂質の脂溶性が麻酔の効き目を左右することに気がついたんだそうです。

ここから、おそらく麻酔は脳細胞の膜にある脂質に、何らかの形で作用することで、その効果を発揮するのだと推測されてはいました。

その後1世紀以上にわたり、さまざまな科学者が同じ結論に達しています。

しかし、彼らには、それをはっきり裏付ける技術が欠けていたわけなんですね。

その謎に迫るためにアメリカ、スクリプス研究所の研究チームは、2014年にノーベル化学賞を受賞した超解像顕微鏡「dSTORM」を利用することにしました。

dSTORMとは、従来の可視光顕微鏡の限界を超える解像度を実現し、それでいて高エネルギーを照射する電子顕微鏡のように細胞を殺すことのない、生体を生きたまま観測することができる画期的な技術です。

分かりにくい説明ですが、まぁ、超簡単に言うと、ものすご細かいものもが見えて、しかもエネルギーが照射できる機械なわけです(笑)

研究チームは、細胞を麻酔効果のあるクロロホルムに浸し、dSTORMでガングリオシド(糖脂質)の「GM1」という、脂質クラスターを観察してみました。

すると、きれいに密集していたクラスターが突然広がり、バラバラに散らばる様子が観察されたとのことで、それは、まるでビリヤードのブレイクショットのような感じだったそうです。

なんかイメージはだけは出来ますね。

この脂質クラスターが拡散される際、GM1から中身がこぼれ、「ホスホリパーゼD2(PLD2)」という酵素が放出されていたそうです。

で、このPLD2を蛍光薬でマーキングし、その動きを追跡してみると、PLD2はまるでビリヤードの球のようにGM1から離れ、「PIP2」という別の脂質クラスターへと向かったそうなんです。

PIP2には、「TREK1」というカリウム・イオンチャネルがあり、これは細胞膜を通過しようとするカリウムの出入りを制御し、細胞内のシグナル伝達を変化させます。

また活性化すると神経細胞が発火しなくなり、意識が消失することでも知られています。

このことから、研究チームは、麻酔を吸い込むと、PLD2を介してイオンチャネルが活性化されるために意識が消失すると結論づけたわです。

この仮説はキイロショウジョウバエを使った実験でも証明されているそうです。

PLD2が発現しないようにしてしまうと、ハエにさまざまな麻酔に対する耐性を持たせることができました。

ただし、麻酔を大量に使えば、最終的にはハエの意識を消失させることができたので、PLD2以外にも麻酔効果を生み出す要因があるだろうことがうかがえたそうです。

なお、この発見は麻酔のメカニズム解明だけでなく、たとえば人を眠らせる分子など、脳にまつわる他の謎を明らかにするヒントにもなるかもしれないそうです。

ちなみに、記録に残されている中で、世界初の全身麻酔手術は、江戸時代の日本人医師、華岡青州が1804年に行ったものなんだそうですよ。

その際に使用したのは「通仙散」というチョウセンアサガオやトリカブトなどの薬草を配合した薬で、取り扱いが難しく、非常に危険が伴うことから、華岡は通仙散を秘伝としたそうなんです。

この「通仙散」は秘伝って事ですから、詳細は分かりませんが、今回のこの発見で、また医学が進歩することは間違いないでしょう。

ま、全体的に難しい話でしたね(笑)

ではまた〜。


020618


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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