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2017年01月23日 [からだのこと]

Atopic dermatitis

お疲れ様です。院長です。

1月23日月曜日。

1月もついに最終週でんがな。あと1週間で2月に突入。

言うてる間に春が来て、もう暑い言わなアカンにゃな。早い早い(笑)

寒さもピークなんで身体には気をつけないとね。

先日、そんな身体ネタでなかなかな記事を見つけたので、ご紹介しておきますね。

アトピー性皮膚炎でかゆみを引き起こす物質の一つ「インターロイキン31(IL―31)」の生成に重要な役割を果たす蛋白質を発見したと、九州大生体防御医学研究所の福井宣規主幹教授らが発表しました。

論文は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載されたそうです。

出た。ネイチャー誌(笑)

アトピー性皮膚炎と言えば、今や皮膚疾患の代表選手として世界中でも猛威を振るっておりますが、イマイチ原因等分かっておりません。

で、そのアトピーの症状のひとつに、凄まじい痒みを伴うってのがあるんですが、これが治りを悪くする一因になっているのも事実なんですね。

つまり掻いちゃうから、治んないわけですわ。

ですから、この痒みを抑えるのが、治療の近道と考えられるわけですね。

そこで、痒みを引き起こす物質「インターロイキン31(IL―31)」を生成するのに必要な蛋白質を特定したわけです。

この蛋白質「EPAS1」というんだそうですが、こいつの働きを抑える物質を見つければ、新たな治療薬になる可能性があるってことなんですね。

まぁ、原因が分かればそれを取り除くことにより、その疾患は根絶しようもんですが、如何せん原因がはっきりしない場合、代替治療といいますか、症状を抑えていくしかない訳で…

まず、痒みを止める。それには、痒みを引き起こす物質を特定し、それを生成することを阻害するという、まるでターミネーター的発想で今回の蛋白質がクローズされてるわけですね。

痒みの原因物質はヒスタミンがよく知られてますが、アトピー性皮膚炎のほか、じんましんや花粉症などの治療に抗ヒスタミン剤が使われてます。

しかし、アトピー性皮膚炎の場合ヒスタミンだけでなく、痒み物質として、インターロイキンなどの原因物質もあるため、別の治療薬が望まれておるわけです。 

少々専門的になりますが、ヒスタミンは皮膚や鼻の粘膜などにあるマスト細胞(肥満細胞)から放出されるんですが、インターロイキンはリンパ球の一種のヘルパーT細胞で生み出されます。

で、今回の発見の主役、「EPAS1」という蛋白質、このヘルパーT細胞内で、インターロイキンを生成する時の補助をしてるって事がわかったそうです。

ですから、次の段階では、この「EPAS1」をやっつけるかもしくは、インターロイキン生成に役立たないようにするか、何らかの手段により、インターロイキン生成を阻害するわけです。

そうすると痒みがある程度おさまるって寸法なんですが、これからがまだまだ長い道のりと言えるかもしれません。

掻いてしまうから治らないっていう図式もよく分かるんですが、じゃ掻かなくなったら治るのかってことですよね。

痒くはないけど、肌はいわゆる「アトピー肌」っていうんなら、治ったとは言い難いですからね。

痒みがピークに出てしまってる患者さんからすれば、痒みさえなくなればって思われると思いますが、痒くて辛いのは、やはり治りが遅くなるからってのもあるでしょ?

いくら掻いても別になんの変化もないって言うんなら、痒みという症状も、そこまで辛くないんじゃないかと…

ですから、結局根治に向ってるわけではないんですが、まず大きな一歩と言えるかもしれません。

痒みさえなければ、悪化することもないですし、そうなれば「いつか治る」疾患にまで格下げされるかもしれませんしね。

私も、肌トラブルは多い方で、よく蕁麻疹なんか全身に出してますが、痒いって症状は想像以上に辛いもんですからねぇ…

アトピーに限らず、皮膚疾患をお持ちの患者さんが、痒みから解放されることを切に願いつつ、今回の発見が大きな一歩となることを祈りますぜ。


では、痒みからの解放を祈って…

また〜





kaku





京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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