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2016年04月28日 [からだのこと]

認知症とアセチルコリン

お疲れ様です。院長です。

4月28日木曜日です。

世間では明日からGWですねぇ〜

ってテンション上がりそうな日なんですが、あいにくの雨ですねぇ…

これで4週連続の木曜雨ですかね…

さて、GWですが、当院はカレンダー通りで診療いたしますので、一日起きに休みになります。


今日は雨のせいか、少し肌寒くもないですが、ここのところの陽気は春を超えて初夏の日差し。

暖かいを通り越して暑いくらいですけど、朝晩はまだまだですからね〜。

でも、暖かくなっていく感じは良いですよね。

暖かくなるといえば、意外とこの時期、認知症の発症が高かったりするらしいのは、何となく浮かれちゃうからですかねぇ…

なんとな〜く、暖かくのんびりしてる方が頭も休まりますしね。


さて、この認知症ですが、未だに解明されていない部分が多い疾患なんです。



原因も、そして記憶の欠落の法則性や、予防法とすべてにおいてまだはっきりしたことが分かってないんです。

ですから、せめて脳を活性化させ、少しでも抵抗しようという意味での色々な予防法が考案されていますが、実際効果があるのかどうか…



例えば、脳トレ。



脳トレと呼ばれるゲームやパズルなんかを行うことで、認知症を予防すると…



普段からゲームをして、脳を鍛えることで認知症を予防することができる。または、進行を遅らせることができるという情報は、耳にしたことがおありかと思います。


じゃ、実際のところ、ゲームやパズルは認知症に効果があるのでしょうか…




実は、現段階でははっきりしないというのが結論だそうなんです。




そのハッキリしない理由に、科学研究の難しさってのがあるらしいんです。



認知症などのなんらかの症状に効果があることを検討する「科学的研究」には、大きく分けて二つの要素があります。


ひとつは「疫学研究」。もうひとつが「介入研究」です。


ちょっと聞きなれない言葉ですが、疫学研究というのは特定の集団を対象にして、調査をおこない、それぞれの違いを比較することです。


例えば、老人施設を対象とした疫学研究では、読書とボードゲームを普段やっていた人達とやっていなかった人達を比較して、やっていた人達の方が明らかに認知症になる確率が低かった。

なんてデータを集めるわけです。


で、次にこの研究によって、「読書とボードゲームが、認知症予防に効果がある」と、科学的に言えるのか?



というと、科学的には効果があるとは、この段階では言えないわけです。

違う対象群では、結果が変わるかもしれませんからねぇ…




科学的に読書とボードゲームが、認知症予防に効果があったと言いきるためには、併せて介入研究ってのが必要になってきます。




介入研究とは、ある物事をする人としない人を分けた後、それぞれ数年間追跡調査して、その結果を比較することです。

その比較の上に、明らかな差があったことが判明したときに初めて、読書とボードゲームが科学的に効果があったと言いきれるのです。


つまり、読書とボードゲームを行う人群と、行わない人群をわけて、何年間もず〜っと観察し続けるわけです。

かなりの時間と労力が必要になりますが、結果が出るまで続けますから、なんらかの答えは出るわけです。



ですから、認知症予防を対象とした脳トレなどのゲームも、現在介入研究がおこなわれているまっ最中ってことで、まだ確固たる結果は出ていないそうなんです。



なので、いろんな情報サイトでゲームが認知症予防に効果があると詠われているのをよく見かけますが、科学的にはまだ疑問なので注意する方がいいかもしれません。



ただ、この認知症、「頭を使う」ことが発症を抑えたり遅らせたりする効果はあるとされています。


で、この考えの元、現在「デュアルタスク」というキーワードが脳科学者たちの間でよく使われているようです。


デュアルタスクというのは、例えば運動をしながら計算するなど、2つのことを同時におこなうことをさしています。


運動をすると脳の血流が良くなりますし、併せて暗算をする、音楽を聴く等、頭を使うことをすると、認知症に非常に効果があると注目されています。


ただ、頭を使うゲームなどより、運動をしながら頭を使っていくというのが認知症予防の重要なキーワードと言えるようなんです。




あと、もうひとつ大事なキーワードが好奇心。



運動以外で認知症予防に注目されているものが、何かに興味を持って行動するということ。

つまり、好奇心です。


好奇心をもって行動すると、アセチルコリンという脳内物質が分泌されるんです。


このアセチルコリン、神経伝達物質で、副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激を伝える物質なんですが、認知症の人では、このアセチルコリンの分泌(放出)の数値が下がっているという報告があります。

つまり、認知症の一つの指針として、アセチルコリンの不足というものが考えられるわけです。



となると、アセチルコリンを出しゃいいやん。


てことで、好奇心行動がアセチルコリンの放出を促し、結果認知症の予防につながると…




とはいえ、好奇心行動っていっても、実際どうすりゃいい?



答えは、普段やってないことをやってみるということ。


例えば、新しいお店でご飯を食べてみる。いつもと違う帰り道を選んでみる。知らない駅で下りてブラブラしてみる。知らない土地へ旅行に行く…などなど

いつもと違うことをやってみるだけで、アセチルコリンは分泌されます。




これは意識してできますよね。




つまり、今の生活に少しでも刺激を与えるってことです。



大きく生活を変えちゃうと、それはそれでストレスになったり順応するのに時間がかかったりしますから、ほんとに少し。



習慣を少しだけ変える習慣をつけてみましょう。


それだけで予防になるなら、やらない手はないですよ(^^)






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京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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